IELTS

#18. IELTSリスニングのポイント【予測力】 2/4

本日もIELTSリスニングのポイントについて書きます。

上記記事では放送が始まる前の準備とPrediction(予測)に関して書きました。

回転寿司の例で、「与えられた準備時間でどんなネタが流れてくるか予測し、待ち構えること」が点数を大きく左右する仕込み作業のイメージです。

Predictionと聞くと、真面目に英語学習に取り組んでいる方ほど「自分の力で得点してこそ本物だ!」と考え、敬遠してしまうかもしれません。

しかし、Predictionは、「ある程度の英語力を持った人間のみできるものであり、胸を張って誇れる資質である」と私は考えます。根拠の無い「勘」とは根本的に異なります。

リスニングではここに別の資質も要求されます。

それが、「キーワード抽出力」と「ボキャブラリー」、それと「文法力」です。

なぜなら文法の知識があれば、「各空欄に入る品詞が何なのか」を言葉で説明できます。

そして前後のヒントを見れば、「そこにどんな種類の言葉が入るのか」を推測できます。問題用紙はヒントの宝庫です。

ディクテーションで問われる内容は主に下記に関するものが大半を占めます。

1.時間、曜日、日付
2.場所(駅、通り名、住所)
3.人名
4.数字(電話番号、金額、ID番号)

通り名や住所、人名、電話番号、ID番号に関しては、登場人物が一語ずつリピートしてくれます。

IELTSはイギリス英語に基づいているので、スペルも番号も同じものが続く際、「ダブル◯◯」と言われます。

イヤらしい問題だと「間違えた!」と言って最初は別のスペルや番号を延べ、後から正しいものに言い直したりするパターンもあります。

次は選択肢問題について、下記の例題を用いて説明させていただきます。

【例題】Which THREE attractions can you visit at present by train in this tour?(このツアーの中で現在訪問可能な3つのアトラクションは次のうちどれか?)

1.a science museum(科学博物館)
2.a theme park(テーマパーク)
3.a climbing wall(ロッククライミング)
4.a mining museum(鉱山博物館)
5.an aquarium(水族館)
6.a castle(お城)
7.a zoo(動物園)

この問題を見たときに最初に気付いてもらいたいのは、「at present」です。

ここを見た瞬間、「問題作成者の意図」を感じて下さい。

ここでは現在以外のこと、例えば、「来年から開かれる、もしくは先月まで利用できたけど台風か何かの影響で一時的に利用できない」などの条件を100%言ってきます。

「この問題の制作者の意図はなんだろう?」という視点で問題を繰り返し解いていると、次第に選択肢を見た瞬間に「ここはどんな罠を仕掛けてくるか」大体検討が付くようになってきます。

また、この選択肢問題の放送は選択肢順にはなりません。いきなり一番最後の動物園について説明してくる可能性も十分あります。ディクテーションは基本問題番号順に読んでくれますが、選択肢問題は順不同なのです。

さらに、「選択肢を組み合わせて罠をしかけてくるパターン」もあります。例えば、「テーマパーク内のお城が現在改修中で使えない」と言って来たり、「水族館の隣の科学博物館が利用可能です」と言ってきます。

この罠により、「テーマパークが現在改修中で使えない、または水族館と聞こえた!」これが正解だ!と不正解を選んでしまう人が出てきます。問題制作者は前後内容を含め、「正確に理解できた人のみ」正解に振り分ける必要があるのです。

なぜなら、ただ単にその単語が聞こえたという人と、その前後を含めて内容を理解できた人に同じ点数をあげるのは英語力の正確な測定というテストとしては疑問が付くからです。

両者には確実に英語力の差が存在します。これを一括りにしようとするものならば、多くの受験生の試験結果が似たり寄ったりになってしますよね。つまり大雑把な測定しかできないと言うことです。

IELTSは受験生の英語力を正確に診断する目的で実施されています。

正確度に「信用」があるからこそ、海外進学の入学条件にも課されている訳ですよね。学校側は「IELTSでこれだけのスコアが取れているならば、この学校の授業にも付いていけるだろう」と物差しにしています。

従って、その正確度に関して信用を落とす訳にはいきません。だから、上記のような細かく振り分けられる問題を作る必要があるのです。

問題制作者の意図を見抜く「Prediction」、選択肢から言い換えられそうなワードを探し出す「キーワード抽出力」、そしてそれがどんな言葉に言い換えられるかを予測する「ボキャブラリー」がIELTSのリスニングで求められる能力です。

その問題の「どこがキーワードで、それがどんな言葉で言い換えられ、どんな条件の罠が放り込まれるのか」ここに着目して下さい。次回記事はここに観点を置いたまとめを書きます。

この「Prediction」、「キーワード抽出力」、「ボキャブラリー」はリーディングでも大事な資質です。

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