ニュージーランド

#22. 留学・ワーホリに対する「期待値」

今日の記事のテーマは『期待値』です。

突然ですが、皆さんは犬派、猫派のどちらですか?これは私にとって解明するのに生涯を要する壮大なテーマと言っても過言ではありません。というのも、私は生まれてこのかた28年間、自分が犬派であることを疑う余地は無かったはずなのです

が、しかし

ここニュージーランドに来てからこの説が今まさに覆されようとしているのです。

Thomas(18)

実は私のホームステイ先にThomas(トーマス)という18歳のオッさん猫がおりまして、こいつがこれまた可愛い。

普段は素っ気ないのですが、たまに膝の上にひょいっと乗っかってきたり、腕と脚をそのブラックボディで覆い隠し、まるで出荷前の七面鳥のごとく座っている姿が筆舌に難い可愛さなのです。普段の素っ気なさが、その可愛いさを引き上げているのでしょう。

例えば、普段から人懐こい犬がThomasと同じことをした場合どうでしょう。あまり有り難みを感じないはず。なぜだろう?いつものように考えました。そして、恐らくこの原因には期待値の高さというものが根底にあるのではないかという結論に辿り着いたのです。

人間で例えると、いつも悪いことばかりしている子供が片付けをすると、普段から良い子にしてる子供より褒められる。いつも素っ気ない彼女が、急にご飯を作ってくれたりすると愛おしくなる。普段家事の手伝いを何一つしてくれない夫が、手伝ってくれると感謝の念が芽生える。

私はこれを期待値の法則と勝手にこの場で命名します。

一言で表すと、期待値を低く持たれているほど、同じ結果になった場合でも、相手に感動を与えられる結果が期待値の高かった人よりも大きくなる。つまりギャップ。

要するに期待値の低さと、その行動の結果にはレバレッジ(梃子の原理)がかかるということです。逆に、期待値が高い人は要注意です。なぜなら相手の期待値以上のものを提供しないと相手は感動してくれないからです。これは人間関係だけではない。

例えば旅行

振り返ってみて下さい。旅行を計画している段階が、最もワクワクする時間ではないでしょうか?あれしたい。これ食べたい。このアクティビティに参加しよう…

この時間は期待値でいっぱいです。

しかし、いざ現地に行ってみると、長蛇の行列であったり、飛行機の遅れによるスケジュールの遅れ、暑すぎる、寒すぎる等、思い描いていたものと違うことも多い。結果、思っていたほどの満足感が得られなかった。こんな経験は誰しもが1度や2度はあるのではないでしょうか?

前置きが長くなりましたがら私がこの記事でお伝えしたいことは、留学に対しての期待値です。留学に対して、英語に囲まれて華やかな生活ができると期待してやってくる方が多いかと感じております。

3ヶ月もすれば、自分も日常会話くらいなら支障がないレベルまで行けるんじゃないか。素敵なクラスメート、ホストファミリーに囲まれて、日本にいる友人が羨む生活ができるんじゃないか。しかし、これは誰しもが経験できることではありません。

実際、私のホストファミリーの友人宅でも日本人留学生を受け入れており、新しく来た19歳の女の子が自分の殻に閉じ籠ってしまい、その子のホストファミリーも悩んでいるという話を聞きました。

彼女も思い描いていた期待値とのギャップもあるのでしょう。また、学校に通えば英語を使う環境に集中できるだろうと思って来られる方もいるかもしれません。しかし、私の通っていた学校では、日本人同士で日本語を話している人、昼食はその人たちで集まって食べている人も多く見られました。

また欧米、オーストラリア、ニュージランドは基本グループクラスのみ。先生1人に対し10〜15人くらいの生徒です。これが意味することは能動的に行動しなければ、発言する機会も十分に得られません。

また、ワーキングホリデーで来られる方の中には、現地に行って英語を使えるレストラン等の職場で働きながら英語を鍛えて行こうと考えられている方も多いかと思います。ですが、英語にそれまで真剣に向き合って来なかった方を雇ってくれるほど現地のお店も甘くありません。

店主からしてみれば、コミュニケーションが上手く取れないとそれがミスの要因になり、その結果お客さんを失う可能性もあるのです。そんな中、言い方は悪いですが、自分の英語力を鍛える踏み台にしてやろうと思っても、準備をして来なかった人にはそれ相応の結果しか待っていません。

要するにあまり高い期待値を持たずに留学に来ること。そして、しっかり準備をしてくること。これが大事。

何もかも上手く行くことなんて、世界中どこに行ってもありません。思い通りにいかない、こんなはずじゃなかったのに。長くいればいるほど、確実にこう思うでしょう。ですが留学とは、英語のスキルのみを磨く場ではなく、言葉も通じない中で発生していく課題に対して、どう対処していくかこの能力も磨かれる場であると思います。

前述19歳の日本人留学生にとっても今この瞬間は間違いなく学びの時間になっています。上手くいかなかったことからの方は人間は確実に学べますから、彼女の今後の人生にとってもこの経験が糧となって、生きてくるでしょう。

結局、その留学を価値ある時間にできるかどうかは自分の覚悟と志の高さ次第。そして準備。せっかく貴重な時間とお金をかけてきているのですから。

期待値を低く持って、準備だけはしっかりして、世界に飛び立って下さい。そうすれば、それ相応の結果は得られると思います。

記事が気に入ったら
Kobatripを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

Kobatrip | コバトリップ

関連記事

  1. ニュージーランド

    82. 未知との遭遇

    初めて車上荒らしに遭いました。場所は私が通うAuckl…

  2. MBA

    58. ネルソン・マンデラ大統領に学ぶリーダーシップ

    皆さんこんにちは。HIRO(@takahiro_k18)です。…

  3. English

    74. ラジオで実用的な英語を学ぼう!

    ラジオはテレビやインターネットと比較して古臭く感じている人は多いかもし…

  4. ニュージーランド

    #10. 『手段』と『内容』の両立

    皆さんこんにちは。子供の頃から雨が苦手なHIROです。梅雨に入ったとい…

  5. ニュージーランド

    #1. ブログはじめました。

    みなさんはじめまして、コバヤシ・タカヒロと申します。人生28年…

Takahiro Kobayashi
@takahiro_nz

  • 【ブログ更新】#248. ダルビッシュ有選手から学ぶ『マインドセット』 https://t.co/ME3tKhXIKq
    about 3日 ago
  1. English

    143. 「英語の上達が早い人」が恐らくやっているであろうこと。
  2. ビジネス

    112. 志高く
  3. ニュージーランド

    50. ”本格釜焼きマルゲリータ”を楽しむマーケット
  4. スポーツ

    205. 定期的な運動は「健康貯金」である。
  5. ビジネス

    102. 私たちの能力は、今いる環境に大きく左右される。
PAGE TOP